タワマンの価格に影響を及ぼす要因

タワマンの価格に影響を及ぼす要因

最寄駅からの距離がタワーマンションの価格を大きく左右する要因となっていますが、それだけではありません。
駅からの距離だけでなく乗り入れる路線数も大きな影響を及ぼしているのです。
たとえば数多くの鉄道会社が接続する東京駅や横浜駅は必然的に高値がつく傾向があります。
また埼玉県では大宮駅、千葉県では千葉駅がビッグターミナル駅に該当します。
港区の湾岸エリアは路線数は少ないですが、“東京BRT”の運行が開始されたことに伴いタワーマンションが高騰しました。
東京BRTとは、都心と湾岸エリアを結んでいるバスの輸送システムのことです。
このエリアでタワーマンションを購入した人からは、「鉄道の開業に匹敵するくらい交通の利便性がアップした」という声が上がっています。
さらに東京BRTは走行ルートのほとんどで車道と歩道が完全に分離されていることやバス停付近の視界が良好なことなど、安全対策という一面でも評判が高いです。
電車の利便性だけでなくバスの安全性もタワーマンションの価格を左右する要因になっているといえます。

タワーマンションの竣工年月の経過によって懸念されること

入居者が住居として使用する、高層建築物としてのタワーマンションは、1970年代に始まり以降バブル景気や建設技術の向上に伴って活発に建設されてきました。
一方でタワーマンションは今後竣工年月を重ねることで老朽化や入居住民の高齢化などのリスクにさらされます。
これらが表面化すると様々な問題が懸念されます。住民が高齢化すると、主な収入は退職金と年金のみとなります。
収入が大きく下がることで、家賃の捻出が難しくなる世帯が増えてきます。購入している場合は別ですが、賃貸が多い世帯であればマンションの空室率が大きく上がることが懸念されます。
共同住宅であるために、個人の意思で修繕を行う事は難しいため、管理者は家賃収入が下がることで、構造物の経年劣化によって大幅に増えるであろう修繕が難しくなり、かといって解体などの手段をもって追い出すこともできずマンションが機能不全に陥る可能性があります。
場合によっては廃墟同然になる可能性も否めません。